「上顎左1」
初診時:左の前歯に違和感がありました。左の前歯の下に、腫れて2ミリぐらいの膨らみがあります。
レントゲンで確認すると、歯根が真ん中で折れて、その周囲に骨吸収の黒い像が見られます。
抜去歯から、歯根が黒くなっていて、感染していたことが確認できます。
8週間後の状態です。歯肉は十分に治癒していますので、インプラントの一次オペを行います。
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インプラントの一部が外側の骨から露出しています。そこで、その部位の穴と抜歯後の凹みを修正するという2つの目的で骨再生を行います。その際に、骨に小さな穴を開けて、出血させます。その血液の中に、将来骨になる細胞の赤ちゃんが豊富に含まれています。
インプラントの周囲に、骨再生の足場となる骨充填材を置くのですが、散らばらないようにコラーゲン膜で覆います。
模型上で、製作されたジルコニアアバットメントとジルコニアによるオールセラミッククラウンです。
アバットメントセット後、セラミックの歯の形態に合わせて歯肉の形に丸いカーブを付与していきます。
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ジルコニアによって補強されたオールセラミッククラウンがセットされました。
レントゲンから、インプラントーアバットメントーオールセラミッククラウンの3つが、適合状態が非常によくセットされていることと、インプラント周囲には、少しの骨吸収もないことが確認できます。
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