FGG(遊離歯肉移植, Free Gingival Graft) | インプラント治療の会「さきがけ」

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FGG(遊離歯肉移植, Free Gingival Graft)

歯を支える周りの歯ぐきには通常、「角化歯肉 」と呼ばれるコラーゲン繊維に富んだ硬く丈夫な歯ぐき部分と薄くあまり強くない「歯槽粘膜」と呼ばれる歯ぐき部分の二種類の歯ぐきがあります。

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インプラントの場合も、周囲に角化歯肉の幅が十分にあれば、歯ブラシがや食べ物が歯の周囲の歯ぐきに当たってもそれほど痛みを感じることがありません。また角化歯肉は骨にくっついていて硬いので、頬を動かしてもほとんど動きませんから将来にわたって退縮していく可能性も非常に低いです。つまりとても長持ちします。
しかし歯の周囲やインプラントの周囲に角化歯肉がなく、歯槽粘膜というやわらかい歯肉が歯の周りを囲んでいると、歯磨きがしづらかったり、歯ブラシなどの 機械的刺激に耐えられなかったり、頬を動かすたびに歯の周りの歯肉も動き、ポケットに汚れが入りやすくなったりします。ばい菌の感染に対しても角化歯肉が ない場合は弱いと言われています。
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実際にはインプラントを入れる部分の周囲には角化歯肉が足りない状態になっているケースが圧倒的に多いです。
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つまり、同じインプラントでも汚れが残りやすく感染しやすい状態になるため、せっかくお時間と、費用と痛い思いを頑張って処置したインプラントが早い時期に悪くなる可能性が高くなります。

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そのため、歯あるいはインプラントの周囲に十分な角化歯肉が無い場合に、別の場所から 硬い歯ぐき(角化した歯肉)を移植して 角化歯肉を作る手術を行います。

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このテクニックをFGG(遊離歯肉移植術)と呼びます。

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健康な歯の周囲には十分な幅の角化歯肉がある場合が多いのですが、残念ながら歯槽膿漏(歯周炎)の進行した場合や、インプラントが入るような、歯が欠損した(歯を抜いた)部分の角化歯肉は大きく減少している場合が多いのです。
インプラント専門医でない歯科医院にてインプラント治療をされた場合、多くの場合、角化歯肉の足りないケースでもそのままインプラント治療をされることが 多いのです。それだけではなく、残念なことに専門医の中にも角化歯肉の存在すら説明なされていない歯科医師がいらっしゃるのが現状です。

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