ノーベルバイオケア シンポジウム アジアパシフィック2010に参加して 渡部裕之

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ノーベルバイオケア シンポジウム アジアパシフィック2010に参加して 渡部裕之

先日の2010年8月21日、22日の2日間にわたって、東京 品川のプリンスホテルにて行われました。

このシンポジウムは毎年この時期に行われるものですが、今回も100名近いスピーカーを揃え、参加者も2000名近いもので、単一メーカーのものとしては日本国内でも最大規模のものです。また3か所のメイン会場に加え、同時に5か所の会場で実習やより専門的な内容の講習を行っている点が特徴といえます。

いくつか参加させて頂いて参考になった点は、ますます診断機器が整備されコンピューターによる事前の診断・準備や手術中のアシストを受けやすくなってきた点です。

これにより、手術前にかなり正確に患者様の残っている骨の形や骨の欠損(欠けている部分)の大きさを把握する事ができ、前もってその患者さまにあったオーダーメイドの道具などを手に入れることができるようになり、より安全に手術を行うことができるようになってきました。この点については、ここ数年の進歩には著しいモノがあり、今後まだまだ目が離せない分野であることを実感しました。

人間どうしても新しい技術については、興味を持ち積極的に学ぼうとするものですが一方で、昔から言われて実践されている基本的な術式についてもあらためて、その重要性を実感する機会にもなりました。シンポジウムの中には「患者様とのコミュニケーションの常識・非常識」や「インフォームドコンセント」などわれわれ歯科医師と患者様の間の意思の疎通について改めて問い直す、確認するといったテーマも多く見受けられました。

われわれ「さきがけ」のメンバーにとっては当たり前のことですが、インプラントのみに目を向けるのではなく、患者様の全身状態やお口の環境を常に考え、歯周病治療などまず環境を整えた上でインプラント治療を行い、さらにその上で患者様自身がその後お手入れしやすい環境を、われわれが歯茎の移植治療などを行うことによって獲得する事がとても大切であるということを再認識する機会となりました。

当日は東京は35度を超える猛暑日でしたが、参加されている先生方の熱気で、会場は外以上にヒートアップしていました。また、個人的には「さきがけ」メンバーの大谷先生(大阪)、小笠原先生(広島)、田中先生(東京)らともお話しさせていただく機会がありとても有意義に過ごさせていただくことができました。
今回得たさまざまな知識や何より大きな刺激を、今後の診療に生かして、他のさきがけメンバーとともに切磋琢磨していければと考えております。

上尾インプラントセンター わたなべ歯科医院  渡部 裕之

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