骨の再生治療は痛くないのか? | インプラント治療の会「さきがけ」

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骨の再生治療は痛くないのか?

ほとんど痛みの無い場合も専門医の場合には多くあります。しかし、専門医での治療後にも4、5日痛みの出る場合もあります。

インプラント治療において、骨を作る量によっても術者によっても痛みの大きさには差が出ます。インプラントに関する手術はほぼすべて、基本的に同じ手術をするときを比較しますと、術式に精通した専門医の場合痛みは非常に少なくて済みます。

インプラント手術の時、最も効果的な術式自体の選択法、麻酔のかけ方、切開のテクニック、歯ぐきの扱い方、骨に対するアプローチの方法、薬剤等の選択法、縫合(傷の閉じ方)の方法、投薬のし方などにより術中、術後の痛みには大きな差が出てきます。

インプラント治療の成功にはインプラント体と骨との結合(オッセオインテグレーション)が非常に重要な要素となります。そのためにはインプラント体の周囲全てが骨で覆われている必要があります。そのため、骨が不足している場合には骨の再生治療が必要になります。

骨の再生治療といってもいくつかの方法があります。大きく分けますと

① 少量の骨の再生で済む場合、
② 現在ある骨の上に大量の骨を再生させる場合、

その他上の奥歯に限られる方法ですが
③ サイナスリフト、
④ ソケットリフトがあります。

① の場合、インプラントを埋め込む手術と同時に行うことがほとんどです。通常のインプラントを埋め込む手術も患者さんによっては痛みや腫れが大きい方もいらっしゃいますが、骨の再生を行ったからといって痛みや腫れが増大する可能性は低いといえます。

② の場合、インプラントを同時に埋め込むのではなく、前もって骨の再生治療のために手術が必要になる場合が多いです。この手術では歯ぐきの下の骨のボ リュームを増やすので、元々歯があった部分の歯ぐきが足りなくなります。足りなくなったままでは傷口が閉じないので、詳しい方法は省略しますが周りの歯ぐ きを寄せてくる必要があります。このため、痛みや腫れが①と比較すると大きくなる傾向があります。内出血が起きる可能性もあります。2、3日は腫れが続く と思っていただいた方がよろしいかと思います。

③ この場合もほとんどが前もって骨の再生治療のための手術が必要になります。多少の痛みや腫れを伴う可能性が高いですが、通常のインプラントを埋め込む手術と大差ないです。

④ この場合はインプラントを埋め込む手術と同時に行います。③と比較すると痛みはやや少ない場合もあります。ただ、大量に骨を再生(造成)しなければいけない時にはサイナスリフトを用いるしかありませんし、この方法のデメリットも多くあります。

インプラントの手術は痛い、怖いと思われている方は多いと思いますが、麻酔(全身麻酔ではありません)は必ず行いますので、手術中に痛みがあることはまず ありません。ただ、痛みはなくても一部の方法を用いる時にはひびいたりすることがありますので、静脈内鎮静法(これも全身麻酔ではありませんが寝ているの に近い状態になります)を併用された方が良い場合もあります。

田中 泰弘

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