スプリットクレスト法 | インプラント治療の会「さきがけ」

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スプリットクレスト法

インプラントを埋入する際、骨の高さには問題はないが骨の幅(ほっぺた側から舌側にかけての幅)が不足する(やせ過ぎている)時に用いるテクニックです。
1、歯槽骨(インプラント予定の部分の骨)の吸収などにより、骨の幅がインプラント体の幅より狭いとインプラントの埋入が出来ません。
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2、骨の頂上部から特殊な器具を用いて骨を少しずつ広げていき、インプラントの埋入ができる状態にしてゆきます。(片側の骨を意図的に骨折させる場合もあります)
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3、オステオトーム(骨を広げるための専用の道具)等を使ってインプラントを埋入するための孔を形成します。
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4、インプラントを埋入し、必要に応じて骨補填剤、膜等を用いて、歯ぐきを閉じ終了します。
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5、通常4か月〜8か月後、二次手術をおこないます。上部(かみ合わせのかぶせ物)を作っていきます。
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スプリットクレスト法はGBRと近い目的で行われる術式です。しかしこの方法では垂直方向へ骨の量を増やすことはできません。また、最初の段階で骨の幅が狭すぎるケースでは術後、ある程度骨は吸収してくるためにこの術式は使うことができません。ピエゾ・エレクトリック・サージェリーと呼ばれる機械を使うことにより、その骨の吸収を若干少なくすることは出来ますが、限界はあります。

さきがけメンバーの船登の提案した2回法のテクニックを用いれば下顎のインプラントケースにも適用できますが、通常下あごの骨は非常に硬いケースが多いため、意図しない部分から骨折を起こし、この術式はインプラント専門医であっても成功率は低く、難易度の高い術式です。

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