チタン | インプラント治療の会「さきがけ」

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チタン

インプラントの素材は、現在世界的に見てほとんどの製品が純チタンで作られています。チタンは、特異的に生体親和性が高く、最近メガネフレームや腕時計にも使われていますのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、次の6つの性質を持っています。

1. 骨とくっつく。(オッセオインテグレーションする)
骨に直接くっついて、噛む力に耐えられます。
2. 金属アレルギーを引き起こしません。
金属アレルギーは、口の中の金属がイオン化して溶け出して、タンパク質と結合して引き起こされます、チタンは、口の中で金属が溶け出さず、細胞や血液、タンパク質に対して、安定した状態を長期にわたって保つことができます。
3. 食べ物の味が変わりません。
金属イオンとして、溶けださないばかりでなく、ガルバニックアクション等の表面電位破壊による神経刺激がありません。
4. 軽くて丈夫です。
比重は4.5で金合金の約4分の1で、適度な弾力性があり丈夫です。
5. 寸法精度に優れています。
熱膨張率が小さく、寸法精度に優れ安定しています。
6. 適度な熱伝導率が得られます。
熱伝導率が小さく、適度な熱伝導が得られます。

これらの性質をチタンは持っていますので、現在医科で骨折の時、骨と骨を固定するボルト等の金属など生体に入れる金属にもすべてチタンを使用するのがスタ ンダードになっています。全世界で生体(人の身体)の中にチタンの入っている数は膨大な数に昇りますが現在までほとんど重篤な問題発生のレポートは報告さ れていません。骨、歯ぐき、口腔内のどの場所においても安定して存在し、問題を発生することはありません。

ただ、ワールドスタンダードでないインプラント製品の中には完全に滅菌されていない状態で出荷されているものや、純チタンではな く表面にアパタイトと呼ばれるチタンとは完全にくっつかない、5年程度で溶けていく可能性のある素材をチタンの周りにコーティングした予後の悪い製品もで ています。治療費が異常に安い場合、そのようなインプラント体を使用している場合が多いですのでご注意ください。

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